ラズベリーパイでテレビにYoutubeとエロスを与える − その3(Samba on Mac)


前回はOSMC内のディレクトリを共有する設定をしました。今回は「母艦Mac内のディレクトリを共有」して、OSMCで動画をストリーム再生する方法を説明していきます。この方法であれば、Mac内の動画ファイルをいちいち転送する必要がないので、サクッと動画が見れて楽チン。早漏の方におすすめな方法です。

わたしの環境(前回と同じ)

  • Raspberry Pi 2 Model B
  • Micro SDカード 16GB/Class10(OSMC動作環境は8GB以上)
  • HDMIケーブル
  • LANケーブル(無線LANアダプタでも可)
  • Macbook Air OS X El Captian(母艦)
  • OSMC 2016-01.1

Macのファイル共有では・・できない

MacにはもともとWindowsとのファイル共有のためSMB(Samba)サーバが備わっています。これで簡単にOSMCに向けてディレクトリを共有できるだろうと思ってたのですが・・・

[システム環境設定]-[共有] これで上手くいくと思っていたけど・・
[システム環境設定]-[共有] これで上手くいくと思っていたけど
できませんでした涙。OSMCからSmabaプロトコルで接続しようとしても「Invalid operation」だとか何だとか、とにかくエラーが出て接続できません。

色々調べていると、OS X Lionあたりから純正Sambaプロトコルではなく、独自のSMBプロトコルというのを使用するようになったそうです。。。なんでも独自仕様にしたがるソニーみたいで、僕はそういうの嫌いなんだな。しょうがないので、OS Xに純正Sambaをインストールすることにしました。

MacのSmabaを純正モノに置き換える

homebrewとかでインストールすればいいのかなと色々ググっていると、うってつけのソフトがありました。その名も『SMBUp』です。

SMBUpのセットアップ

SMBUp

OS X標準のSMBを停止し、代わりに純正Sambaをインストール・起動してくれるソフトです。こいつを使用することにします。ダウンロードページが分かりにくいですが、トップページの[SMBUp]というリンクをクリックするとzipファイルが落ちてきます。zipを解凍するとappが出てくるので、通常通りこれをApplicationsの中に入れてやります。

SMBUpを起動すると、下のようなダイアログが表示されますので、右下の[Install Or Re-install Samba]ボタンをクリックします。

SMBUp

何やら赤文字でIMPORTANTとか書いてますが、要約すると「OS XデフォルトのSambaを置き換えちゃうからね」ってことです。漢は躊躇せずにOKを押します。

Important

次なるダイアログもOK押してるとダウンロードが始まります。インストール中にパスワード聞かれるので入力します。インストールが完了すると[Configure Shared Disks]ボタンが押せるようになるのでポチッとします。

ついついDonateを押しそうになるUIに脱帽
ついついDonateを押しそうになるUIに脱帽

最初のダイアログに戻ってくるので、右下の[Add new shared drive]ボタンをクリックしましょう。

Add new shared drive

フォルダ選択ダイアログが表示されますので、共有したいディレクトリを選択してください。ディレクトリが追加されているのを確認しましょう。

Manage Users

アクセス権の設定も変更しておきます。左下のペインから[Allow Guest][Read Only (RO)]のチェックをはずします。Read Onlyのままだと、OSMC画面から見終わった動画を削除したりできませんから。

アクセス権

Mac側の設定はこれだけです。[File]-[Save All]で設定を保存したら、[Actions]-[Start/Stop Samba]をクリックしてSambaを起動します。

メディアソースの登録

Sambaが起動したら前回の手順と同様に、OSMC側にメディアソースとして共有ディレクトリを登録します。[ビデオ]メニューの[ファイル]を選択します。

ビデオ - ファイル

次に[Add videos…]を選択します。

Add videos

[参照]にカーソルを合わせて選択。

参照

一覧の中から[Windowsネットワーク(SMB)]を選択します。

SMB

ここは[WORKGROUP]を選択します。

WORKGROUP

共有名を選択します。SMBUpで何も変更していなければ「Macのホスト名_SMB」になってるんじゃないかと思います。

Name

ユーザー名とかパスワード入れるダイアログが出てきたらMac OS Xのユーザー名・パスワードを入力してください。(共有用のユーザーを作ってSambaアカウントに登録しておくことも可能です)

続いてメディアソースに名前を付けて保存します。

メディアソースに名前を付ける

先ほどの一覧にメディアソースが追加されたら完了です。中に入るとMacの共有ディレクトリ内の内容が見えるはず。

完了

これで気軽にムフフな動画をテレビで見ることができます。注意点として、動画はストリーム再生されるので、再生中にMacのネットが使えなくなると接続が切れます。自動的にスリープする設定になってたりすると、いきなり動画が停止しちゃったりするので、何らかの対策をしておきましょう。

共有の設定はこれで完了です。次回はムフフな動画で有名な「Xvideo」や「xHamster」がOSMCで見れるようになるプラグインの導入方法について書きたいと思います。

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