なんかウィンウィン動く大人の電子おもちゃが欲しいなーということで、Raspberry Pi 2 Model Bを買ってみました。ケース+スターターキット+ヒートシンクの三種の神器と合わせて11,000円ちょいでした。この値段でまともなPCが手に入るとは・・・なんとも恐ろしい時代になりました。そのうち名刺代わりにPCを配り出す時代になるんじゃないでしょうか。

さっそくこいつを使って何かしてやろうと考えたのですが、特に大きな野望もなく買ってしまった私は何ひとつ良いアイデアを思いつきませんでした笑。仕方なくグルグルとググっていると、なにやらラズベリーパイをテレビに繋いでホームメディアサーバが構築できるというソリューションを発見。その名はOSMC。これはラズベリーパイ用のOSでして、「OSMC is a free and open source media center built for the people, by the people.」ということらしいです。

電子工作の必要もなく、スターターキットのみで初心者でも手軽に楽しめそう。いいじゃないか。これに決めた。というわけで、OSMCをラズベリーパイにセットアップしていきます。
わたしの環境
- Raspberry Pi 2 Model B
- Micro SDカード 16GB/Class10(OSMC動作環境は8GB以上)
- HDMIケーブル
- LANケーブル(無線LANアダプタでも可)
- Macbook Air OS X El Captian(母艦)
- OSMC 2016-01.1
OSMCインストールSDカードの作成
まずはOSMCのダウンロードページからインストーラーをダウンロードします。Macの場合はdmgファイルが落ちてきますので、いつも通りダブルクリックでマウントして、appを実行しましょう。
インストーラーが起動したら、言語とラズベリーパイのバージョンを指定します。
続いてOSMCのバージョンを選択します。最新のバージョンを選択すればよいです。
どこにインストールするのかを選択します。SD Cardを選択します。(USBにインストールしたい人は記事最後を参照)
LANが有線か無線かを選択します。
インストール先のSDカードを選択して次へ進みましょう。(下の画像はUSBになってますが気にしないでください)
あとはライセンスに同意して次へ進めばダウンロード→インストールが始まります。待つこと数分でOSMCインストールSDカードの完成です。
OSMCのインストール
できあがったSDカードを愛機ラズベリーパイに挿入して、LANケーブルを指し、HDMIケーブルでテレビと繋ぎます。最後に電源ケーブルを差し込めば、OSMCのインストールが開始されます。

インストールが終わるとまずは言語の選択です。一覧から得意言語を選べばよいのですが・・・そういえばキーボードが無かった。USBキーボードを持っている人はそれでもいいのですが、どうせこれからはリモコンで操作することになるので、ここでリモコンアプリをインストールしておきましょう。(テレビのリモコンを使用することもできるようですが、反応はアプリの方が良いらしいですよ)
私はAndroiderなので、Kore, Official Remote for Kodiというアプリをインストールしました。同一LAN内のOSMCを自動的に発見して接続してくれて超簡単。

さて、上手くリモコン操作ができるようになったでしょうか。先ほどの言語選択の話に戻ります。
先人たちの教えによると、ここでJapaneseを選択してしまうと、文字がすべて豆腐(□)になってしまうとのこと。というわけでEnglishを選択します。勉強中のSpanishにしてやろうかと思いましたが、よく考えると「バモス」しか知らないのでEnglishにしときました。

以上でセットアップは完了です。続いて、これだけはやっておきたい基本設定をします。
基本設定
音が出るようにする
なぜかインストール直後はミュートになっており、音が全く出ませんでした。対応としては、Macのブラウザからhttp://ラズベリーパイのIPアドレス/に接続して、[Remote]タブを開き、ボリュームボタンを押すことで音が出るようになりました。
あとで気付いたのですが、スマホのリモコンアプリを起動してボリュームボタンを押してもイケるんじゃないかと思います。
日本語表示にする
メニューは英語でも構わないのですが、デフォルト設定のままではファイル名の日本語さえ豆腐□になってしまいます。
まずはメニューから[Settings]の[Appearance]を選択して、フォントを[Arial]に変更します。
続いて同じAppearanceの中の[International]を選択し、Languageを[Japanese]に、Character Setを[Japanese – Shift JIS]を選択します。これでメニューもファイル名もちゃんと日本語で表示されるようになります。
ファイルの削除を許可する
デフォルトではライブラリ内のファイルを削除することができません。見終わった動画はガンガン削除していくタイプの私にとってこれは不便です。というわけで設定を変更します。
なぜかこの設定、[外観]メニュー内にあります。その中の[ファイルリスト]を選択し、「ファイル名変更・削除 許可」にチェックを入れます。
Youtubeの設定
基本設定を終えたら、Youtubeが見れるようにします。OSMCには色々なアドオンが用意されており、Youtubeもアドオンとして提供されています。
[ビデオ]メニューを選択し[Video add-ons]を選択します。
続いて[Get more]を選択すると、インストール可能なアドオンの一覧が表示されますので、わ〜色んなアドオンあるなあ♥とワクワクしながら[Youtube]を探し出します。
Youtubeのインストールが完了したら、先ほどのビデオメニューに戻ってYoutubeを実行します。さらにその中にある[Sign in]を選択します。
すると「2回ログインしてくれよな!」というダイアログが表示されます。
こいついきなり何言ってんだと怒りに震えましたが、次の画面を見て振り上げた拳を収めました。要するにこのURLへアクセスして、2回認証してくれってことか。
PCなりスマホなりでyoutube.com/activateへアクセスして、テレビに表示されている認証コードを入力します。
認証を2回終えたらサインイン完了です。試しに[My Subscriptions]を選択してみてください。あなたのアカウントでチャンネル登録している動画の一覧が表示されるはず。
これにてYoutubeの設定完了! 思う存分テレビの前でエレクトしてください!!
次回はテレビにエロスを吹き込むために不可欠な設定、すなわち共有ディレクトリ設定でPCの動画をOSMCで再生できるようにします。
(補足)USBにインストールする場合
OSMCはUSBにもインストールできますが、ラズベリーパイがUSBブートに対応していない(?)ので、ブート用SDカードは必要になるようです。
すなわち、OSMCインストールカード作成時に、下のダイアログで「on a USB stick」を選択すればいいのですが・・・
インストール先の指定時にはSDカードを選択しないといけないそうです。紛らわしい・・・。

以下のサイト(英語)に詳しく載ってますので、USBにインストールしたい人は参考にしてみてください。
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なんで『履歴』と『後で見る』の設定方法がかかれていないんだろう…
表示される設定なのに、一覧画面に出てないから気がつくと思うんだが。
失礼致します、アマゾンの広報担当の久林と申します。BLOGにてお客様のレビューをご拝見させて頂きました、つきましてはお客様に弊社のラズベリーパイ4ケースレビューを投稿して頂きたく存じます。レビュー用機材に関しましては無償にて提供させて頂きます。御返事お待ちしております。どうぞよろしくお願いします